東京の探偵はどんな仕事をしている?
■ドラマとはまったくの異なる地味な作業
東京の探偵事務所の調査員といえば、ドラマや映画で大活躍する仕事のようなイメージもあります。
ただ実際には非常に地味で地道な仕事であり、新宿の繫華街をさっそうと走ることもなく、三鷹の住宅街で一日中玄関を見ているような仕事ばかりです。
というのも、探偵事務所が依頼される内容で最も多いのが調査業務であり、理由は何にせよ、人の行動を調査することが多いからです。
お見合い相手の素行を調べる、営業マンの勤務実態を調べるといった行動調査も多く、対象者の1日の行動を記録するような作業が大半となります。
人の行動を調査するといっても、ほとんどの人はさほどアクティブに移動するわけでもありません。
ビジネスマンでも日常は朝出社し、事務所で昼食を取り、夕方家に帰るのが通常です。
昨今はリモート勤務も増えたので、家から一歩も出ない人もいるでしょう。
中には朝から晩まで東京内外を広範囲を移動する人もいますが、それでもだいたいは決まった場所を巡回するパターンを持っているのが普通です。
■イレギュラーな行動は想像以上に目立つ
素行調査の中には浮気を疑った配偶者からの依頼が非常に多いですが、前述の通り人の行動には、知らず知らずのうちに決まった行動パターンが生まれています。
配偶者が相手のおかしな点にすぐに気付くのは、こうした行動パターンが急に崩れることが原因です。
今までほとんど残業もしていなかった人が急に大残業するようになった、休日は家でゴロゴロしていたのに、急に仕事やワークショップなどに出かけるようになったといった具合です。
もちろんそのすべてが浮気というわけではありません。
ただ、趣味や仕事に励んでいるのとは何かが違う、ほんの些細な違和感や相手の言動の変化から、配偶者には相手の気持ちの変化がちゃんと伝わってしまうのです。
今までのパターンになかったイレギュラーな行動、それは家庭を揺るがすトラブルの前兆かもしれません。
■探偵は民事の仕事を遂行する
社会生活でのトラブルは警察の仕事ですが、探偵は民事のトラブルを解決するための仕事が大半です。
あくまで調査業であり民間ですので、逆に警察や警備会社が踏み込めないニッチな分野を埋めてくれる存在と言えるでしょう。
もちろん、探偵業法という法律に従い、合法的な探偵活動を実施する信頼できる探偵業者である必要があります。
東京ほど多くの人がひしめき合う大都会では、いつどんな人間のトラブルが起こるかわかりませんが、困った時に民事的に協力を依頼できる存在がいてくれることは喜ぶべきことではないでしょうか。