離婚には手間がかかります
■基本的に再構築が求められる
離婚というのは結構手間がかかってしまうものであり、お互いに話し合いですべてが済めばそれで良いのですが、片方がごねたりすることもよくある話なのでそれで長引くことになるでしょう。
いきなり離婚裁判というのはできないので、話し合いをしても結果が決まらなかった場合に調停に進み、それでも決着がつかない場合には裁判へ、という流れになるのです。
調停のときには裁判官ではなく離婚調停委員が相手をしてくれることになります。
そして、大抵の場合、片方に圧倒的な非があろうともそこまで離婚を勧めるというようなことはなく、まずは再度関係性を戻せるように促してくることがほとんどです。
これが極めて鬱陶しいと考える人が非常に多いのですが、とにかくそういうタイプの話を進めなければならないやり方になりますので注意しておきましょう。
この離婚調停委員にも外れ当たりもあると考えたほうが良く、片方の性別に対してかなり肩を持つような人というのもいますので覚悟しておくことです。
有識者などはその調停委員に任命されるということにはなるのですが、画一的な能力や判断力、倫理観を持ってる人が選ばれるような制度というわけではないので、この部分で揉めるケースも多くあります。
■最終的には離婚裁判へ
調停ですべてが終わるということもあるでしょうが、そこでもさらに揉め続けるということになりますと、いよいよ裁判に発展することになるのです。
裁判ですので裁判官がきちんとした出頭命令によってお互いが出てくるということになります。
片方に相当の非がある場合においては、出頭しないような人もいるのですが、そうしますと片方の言い分をまるまるほとんど認めるというような形で話が進められることが多いので、どのような場合でも必ず出席するようにしましょう。
ただし、弁護士を立てる場合は、何も本人が出なければならないというわけではないので、代理人として立てるというのはやり方としてはだいぶ有効的になります。
必ずしも自分が納得する条件で離婚できるというのが離婚裁判というわけではありませんし、途中では裁判官などから和解をしてみたらどうかと提案されることもありますので、それを受けるかどうかも含めて弁護士などに相談をしておくと良いでしょう。
大切なのは自分が離婚をするときに考えていた条件を満たしているのか、またそれは実現可能なものであるのかという部分です。
まずはしっかりと弁護士と話し合いをして進めていきましょう。