円満に別れるためには
■離婚をする際には考えなければならないことがたくさんある
結婚するときは、一生仲良く寄り添うことを考えていても、実際に一緒に暮らしてみると合わない部分が出てくることもあります。
お互いに我慢できる程度であれば、特に問題なく過ごすことができますが、浮気問題や借金問題などがある場合は、一緒に生活を続けていくことが難しくなることもあるでしょう。
現在では、離婚は珍しいことではなくなりましたが、ただ離婚届を提出すればそれで終わりというわけではなく、片付けなくてはいけない問題は実にたくさんあります。
子どもがいる場合はどちらが養育権や親権を持つかでも争うことになりますし、養育費を毎月いくらにするかも決めていかなくてはなりません。
そして、婚姻中に築いた財産についても財産分与を考えていくことになります。
日本では多くの場合は両者の話し合いによる協議離婚になることが多くなっていますが、時に話し合いだけでは解決しないこともあります。
話し合いが平行線になってしまう場合もあれば、いずれかが話し合いに応じないことも少なくありません。
話し合いで解決ができない場合は、調停に持ち込むこともありますし、それでも解決できない場合は離婚裁判へと進むこともあります。
■裁判まで進んだ場合
協議離婚の場合であれば、特に離婚する理由には問われることはありませんが、離婚裁判になると法定離婚原因が必要になります。
その原因として挙げられるのが、配偶者以外と性的な関係を持つ不貞行為がよく知られています。
このほかでは、同居や夫婦生活の拒否、扶養義務を怠るという悪意の遺棄、さらに相手が3年以上の生死不明なども挙げられます。
さらに、相手に重度の精神疾患がある、婚姻を継続し難い重大な事由がありますが、どんなことがそれにあたるのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
婚姻を継続し難い事由で認められるものとしては、金銭問題や過度な宗教活動、DVなども挙げられますが、その程度にも差がありますのでこちらは判断が難しくなる傾向にあります。
■有利に進めるなら専門家に依頼しましょう
離婚裁判を有利にするのであれば、証拠もしっかりと集めておきたいところです。
浮気問題なども、決定的な証拠がないと裁判でも有利に進めていくことは難しくなりますので、調査はしっかりと行っておきたいところです。
そして、離婚裁判となると法律の知識も必要となりますので、法律的な勉強もしておきましょう。
弁護士など専門家のサポートがあるとより安心ですが、この場合も離婚問題に詳しく、解決実績が豊富な法律事務所を選んでおきたいところです。